連続ドラマ小説「ニホンちゃん」補完・議論用スレ４第51話「ホワイトクリスマス～世界を愛する木の下で～」　作：熱血君

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第51話熱血君 ◆x3A1GrPw 投稿日： 2004/01/22(木) 01:23 ID:QSBUw0co: 　　　　　　　　　　　「ホワイトクリスマス～世界を愛する木の下で～」
　今年のクリスマスパーティはフィンランちゃんのおうちで行なわれます。ニホンちゃんは皆より
一足早くやって来ました。
「ようこそ、我が家で」
　赤と白のサンタさんの服を着たフィンランちゃんがニホンちゃんを迎えます。
　見ればニホンちゃんも赤と白です。彼女は袴ですが。
　庭に案内されます。そこには一本の大きなトネリコの木がありました。
「これがユグドラシル……」
　世界を支える一本の木。ニホンちゃんもその話は聞いています。
「そう。北の国々を守護する荒ぶる神々と共に生き世界を支える木よ」
　その大きさはフィンランちゃんの家の庭どころか町全体を覆ってしまいそうです。一番上は
全く見えません。
　そしてそこに飾られているイルミネーションに靴下や赤い球。その他にも色々あります。
「綺麗……」
「でしょ、飾りつけ頑張ったんだから」
　フィンランちゃんが得意そうに言います。その横を一匹のリスが走り去ります。
「あれ、リス。冬なのに」
「あのリスは特別。ラタトスクっていってこの木に昔から住んでいるリスなのよ」
「へえ」
「ただ性格が悪くてね。上にいる鷲と根っ子をかじっている蛇の仲を煽って楽しんでいるのよ」
「性格悪いね、それって」
「まあね。その鷲と蛇も問題なんだけれど。根っ子かじるし風起こすし。他に鹿が上の葉っぱ
喰い散らかしてるし」
「色々と大変なのね」
　
「そう、この木には本当に色々と問題があるんだ。この町と一緒でね」
　ノーベル＝スウェーデン君がやって来ました。
「ノーベル君……」
「外見は綺麗でも中身は問題や矛盾に満ちている。僕達の住むこの町が
そうであるように」
「…………」　
「それにじつはこのクリスマスは僕達の家の古い教えと今の教えが一緒に
なったものなんだ」
「えっ、そうだったの？」
「ええ、私の家の教えとね」
　紫苑ちゃんがやって来ました。彼女も赤に白の服装です。
「本来うちの古い話がもとになっているの。それがマカロニーノ君の家の
昔の行事と混ざり合ったりヨハネ君の家が教えを広める為にある祝日をそう
定めたりして今みたいになったのよ。ほら、ツリーは常緑樹でしょ？」
「ええ」
「私の家にはこんな木無いですもの。砂漠ばかりで」　
　紫苑ちゃんが冷めた眼差しで木を見上げました。
「諸説あるけれどね。まあヨハネ君のところが教えを広めるのに使ったのも
この木がもとになっているのも事実よ。ほら、色々と飾りがあるでしょ」
　フィンランちゃんが言いました。
「ええ」
「これはユグドラシル、そして世界にある様々なものを表わしているの。だから
こんなに飾るのよ」
「そうなんだ」
「こういった事は多いよ。例えば」
　ノーベル君は一枚のカードを取り出しました。
「例えばこのカード」
　それはトランプのハートのカードでした。
「これは杯を表わしているんだ」
「聖杯ね」
　紫苑ちゃんが言いました。
「そう、アーサー王と円卓の騎士達が捜し求めたと言われる。けれどこれも
元になった言い伝えがあるんだ」
「この釜ね。アイルちゃんのところの」
　フィンランちゃんが古い釜を持って来ました。
「これは彼女の家の古い神の一人ダーザの持っている釜よ。オートミールが尽きる事なく
溢れ出て来るの」
「凄い……」
　オートミールにはあまり馴染みの無いニホンちゃんですがこれには驚きです。
「こういううふうに我々の古い教えと今の教えは混ざり合っているんだ。そして古い
教えも古い神々もいまだに生きている」
「ええ、それは解かるわ」
　ニホンちゃんの家は神様が最も多い家の一つです。
「そう、古い教えは今も生きている。そして今もそれを守っていない僕達に警告
しているんだ」
　ノーベル君は暗い顔をしました。
解説熱血君 ◆x3A1GrPw 投稿日： 2004/01/22(木) 01:26 ID:QSBUw0co: クリスマスということでそのお話を。ソースはこちら。
ttp://enkan.fc2web.com/zatu/05.html
ttp://www.animal-sweet.com/xmas/xmas.html
ttp://www.uesawa.jp/rekisi/braeuche/christmastree.htm
神話関係
ttp://www.asahi-net.or.jp/~QI3M-OONK/tosyokan/fantasy/w-yggr-drasill.htm
ttp://home.att.ne.jp/surf/kor/main/dachboden/toranpu.htm
ttp://www.h4.dion.ne.jp/~kotozuki/Celt4.html
ttp://www003.upp.so-net.ne.jp/mie/space/opera/
ttp://osaka.cool.ne.jp/rag_yakibuta/introduction/sinwa.html
ラグナロクは北欧神話に準拠しています。
　ついでにウリナラのクリスマス。やっぱりキムチか。本当にソースがつくとは……。
ttp://www.hal.ne.jp/tohaku/bolm/bolm_2003-12.htm
ttp://www.korea-do.com/tokushu/index12.html
　続きますが長いので今回はここまで。神話とかそういうのネタにしたからこちらに
載せました。