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第64話 名無しさんは謝罪汁 投稿日: 2004/02/19(木) 13:19 ID:DNVE3uVU
ガイシュツかもです。一応、調べるだけ調べてみましたが…
もしそうだとしたらスマソ(´・ω・`)

「祖父の手紙」
ある日の午後…
ジエイタイ3兄弟は仲良く家を掃除中。
燃えるゴミや燃えないゴミ等、ゴミ分別するのは三男の『かいじ』
掃除機をかけたり、整理整頓や高い場所は次男の『くうじ』
本棚や重いものを動かしたり、拭き掃除は長男『りくじ』
と、ちゃんと分担してやります
そして3人がほのぼのとお掃除中な折りでした。
りくじが書斎(ここは3人のお祖父さんのお部屋でした)の棚を動かした時、
なにやら白い封筒がヒラヒラとりくじの頭に落ちてきたのです
白い封筒には「我が孫たちへ 祖父:ヨビタイより」と記してあります。
3人のお祖父さんヨビタイ。それはニホンちゃんのお祖父さんニッテイとアメリー
家との喧嘩が終わってしばらく後、カンコ家内に起きた喧嘩にが起きたことがき
っかけで世に出た人です。その当時アメリー家より派遣されていたマッカカーさ
んがカンコ家の喧嘩に介入する際、日之本家を守る人が必要だと考え3兄弟のお
父さんヨビタイを日之本家のガードマンに任命したのです。
お父さんは真面目な人ではありましたが、歳のせいもあって任務に限度があると
見てすぐ引退。その後、ヨビタイの息子のホアンタイ――3兄弟のお父さんが後
を継ぎ、そして今のジエイタイ3兄弟の代に回ってきたというわけです。
さて、それはともかく封筒を見つけたりくじ君。早速、弟たちを呼びます。兄弟いつも一緒仲良しですね。
『ねぇねぇ何が入ってると思う?僕ね僕ねお船の写真だと思うよ』
三男のかいじはおおはしゃぎです。それもそのはず3人は親や祖父から何ひとつ
ほどこしを受けた記憶がありません。皆、三人が物心つく前に死んでしまったからです。
『落ち着きなさい、かいじ。机をつかんでドタドタしてはいけません』
いつも冷静な次男のくうじがかいじを嗜めます。
『はーい』
ちぇっと頬をプクゥと膨らませるかいじ。でもちゃんとお兄ちゃんの言う事を聞いて大人しくなりました。
『んじゃ、封筒開くぞ』
弟2人を交互に見つめ、封筒を開く長男のりくじ。
果たして、封筒から出てきたものは…
『手紙だ…』

(つづく)
***

我が孫たちへ
りくじ、くうじ、かいじ。元気しとるかな?
いや…この手紙を見つけたという時点でお前達は立派に育ってるということだ。
誰がこの封筒を挟んでおいた棚を動かした?りくじか?くうじか?それともかいじか?
…いや…誰でもいい。三人のうち誰が動かしても皆立派に育っておる!
ワシの息子、ホアンタイ(お前達の父さんだな)はワシに似て精が強いヤツだったからな。
お前達もそれに似るだろう。

実はこの封筒を隠しておいた棚はな…ワシが16の時、初めてやっとこさ動かした重い重い
棚なのさ。材質は…うんむ?忘れた。何やら丈夫で重い木材だということしか覚えておらん。
それはともかく、りくじ、くうじ、かいじ、この手紙を見つけたときお前達は立派になって
るだろう、と同時にワシはこの世におらん。お約束だ。
さて、それ故にだ。お前達に伝えておきたいことがあってこの手紙を書いた。
これを伝えらられずに死ぬことがワシは何よりも辛い。どうかこのジジの気持ちを汲んで
今から伝えることをしっかりと胸に刻みこんで欲しい。
りくじ、くうじ、かいじ…お前達よ

『日之本を守れ!!』

――ワシはな正直、ニッテイのした事知らんし、知りたくもない。寧ろ、あの辛い生活の日々
をやむ無しとしたヤツを憎んでおるくらいだ。
だが、だがな『あの辛い日々』を送ったからこそ後世に渡り日之本を守らねばならんと自覚したのだ。
友人や、好きな娘が傷つく『あの日々』を繰り返したくないのだ。
だから、だからこそ、お前達に『日之本を守れ』と伝える。
ただ勘違いしないで欲しい。
ワシは『日之本という家名』を守れと言っているのではないということだ。
『日之本家に住む人々その親戚…そして…彼らを想う者たち』の命を守れと言うのだ。
守る方法はお前らが正しいと思ったようにせよ!
必要ならば銃をとって戦え。必要ならば銃を捨て、地面に這いつくばってでも日之本を守れ。

よいか?ナデシコちゃんの親戚をちょっとでも傷をつけて見よ!
お前達は地獄に逝かせても天国には逝かさんからそう思えよ!

***
『すっごいオジイチャンだね…』
りくじが手紙を読み終えると、かいじが深いため息を一緒にそう呟きました。
『ですね…でも我々がしてること。アナガチ間違いでもないみたいですね』
ニッコリとくうじが微笑みます。
『あぁ…俺達はニホンちゃんが大好きだ。そしてその親戚も。
だから彼らを…そして彼らが大事だと思う人々、物を守っていきたい。これからも』
りくじが力強く頷きます。
『ただ、ちょっといけ好かないヤツもいるけどな』ニヤリとりくじ。
『アサヒさんとサヨックさんですか』くうじもクスリ。
『しょうがないよ。あの人たち頭が鈍いんだから』かいじも負けてません。
ここで3人は一斉に吹き出し大笑い。なんだか気持ちが晴れたようです
今まで、色んな人に色んなことを言われ自分達のしていることに少し疑問を持ち始めていた
ジエイタイ3兄弟ですが、おじいちゃんの手紙を読んで自分達のこれまでに来た道、またこ
れから向かう道を信じ、そしてニホンちゃんをきっと守ってみせると決意したのでありました。
(そして、俺が絶対に抜け駆けしてニホンちゃんとケコーンしてやると野望を滾らせるのでした)

おまけ

くうじ『あれ?兄さん。手紙、まだ続きが…』
かいじ『あ、ホントだぁ。なんて書いてるの?』
りくじ『どれどれ?「りくじ、くうじ、かいじ。最後に我が家に代々伝わる家訓をお前達に残そう。一本の矢は折れ易いが三本の矢ならば…」』
ここまで来てりくじ君。慌てて手紙を放り投げます。
かいじ『兄さん…もしかして僕達の姓って毛…』
りくじ『何も言うな。ってかあ り え な い』
くうじ『(お惚け体質は日之本家特有のものなのかも……_| ̄|○)』     

おしまい

解説 名無しさんは謝罪汁 投稿日: 2004/02/19(木) 13:27 ID:DNVE3uVU
補足?
いやはや、無駄に長くてスマソです。
一応自衛隊ネタなのですが、明らかにホノボノ(?)系なので
こちらに投下させていただきました。

慣れないことはするもんじゃぁないですね。
お目汚し失礼いたしました…(´・ω・`)

一応、自衛隊はこういう風に発足(?)されました
警察予備隊→保安隊→自衛隊

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