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第65話 熱血君 ◆x3A1GrPw 投稿日: 2004/02/19(木) 21:47 ID:.6F0I1eQ
                「緑の服の女の子」
 地球組にはリビアちゃんという女の子がいます。緑の服を着た女の子で長くて黒い髪
を持っています。
 彼女はアラー組の子供達と仲が良く家の教えも彼等と一緒です。けれどマル教にも
関心がある素振りも見せます。
「けれどあれはポーズだけよ。もうあんな古臭い宗教信じているのってキッチョムの奴
だけでしょ」
 彼女は笑って言います。彼女のお父さんがマル教に関心があるようでしたが彼も
熱心なアッラーの信者なのです。
 このお父さんは警備員からリビア家の家長になった人で自分を『大佐』と呼ばせています。
けれどこの人は大尉でした。訳がわかりませんね。しかしこうした矛盾はつきものです。
 このお父さんはアメリー家が嫌いでした。事あるごとに反対し喧嘩も辞さず、という
態度をとっていました。
 だからリビアちゃんもアメリー君とは仲が悪かったのです。しかし最近イラク家と
アメリー家の喧嘩に思うところあったのかそれとも歳を取って丸くなったのかお父さんも
ァメリー家と仲直りを考えるようになりました。それが今のリビアちゃんの近辺です。
 ところで彼女には一つ意外な魅力があるのです。それは何でしょうか。
 それは胸です。アッラーの教えが広まっているアジア町アラブ地区ではとかく巨乳の
娘が多いのですが彼女もなかなかの巨乳なのです。
「だからクラスの男の子って皆私の胸見るのよね。アメリーの奴だってそうだし」
 彼はリビアちゃんに優しくしだしたのはこの胸のせいだとも言われています。
「嬉しいような嬉しくないような」
 彼女は苦笑いして言います。しかしここに胸が無くて哀しんでいる哀れな少女が一人。
「それって贅沢な悩みよお」
 ニホンちゃんです。相変わらず自分のペッタンコな胸と他の女の子の胸を見比べて
溜息をついています。
「けれどニホンちゃん肌も白いしきめ細かだし胸が無くてもスタイルいいし。それにその
顔と髪まであるのに何が不満なの?おまけにお金持ちで頭もいいし」
 またえらく凄い賛辞ですね。
「けど・・・・・・」
 どうしても胸は大きくならないのです。人は自分が持っていないものは羨ましいものなのです。
「人それぞれ。気にする必要ないよ。中には自分のチビデブなのを隠してシークレットシューズ
履いたり食べるものも無いのに写真や絵を修正してスマートな男前に美化したりしている奴も
いるんだし」
 誰のことでしょう。
「けど・・・・・・」
「まあそのうち大きくなるよ。まだまだこれから成長するんだし」
 しかしニホンちゃん凄く不安です。何故かって?それは彼女の家の女の人は皆貧乳
だからです。
「わたしの胸も大きくなるかなあ」
 それは自分の家族を見ればわかることですね。おしまい。

解説 熱血君 ◆x3A1GrPw 投稿日: 2004/02/19(木) 21:53 ID:.6F0I1eQ
 七升さんのイラストにあったリビアちゃんを。プロフィール調に。
ttp://www.mofa.go.jp/mofaj/area/libya/data.html
ttp://www.sarago.co.jp/nfhtm/ly.html
ttp://www.janjan.jp/media/0312/0312229577/1.php
ttp://www.uraken.net/zatsugaku/zatsugaku_70.html
 それにしてもごく自然に胸の方に話がいくな。
 ちなみに今のHNは前にも書きましたがプロ野球板のものと同じものです。

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