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第5話 無題だよ。 投稿日: 2006/12/02(土) 00:27:35 ID:9OVuWgg.
「流星」

息が白くなる寒い夜、ニホンちゃんとウヨ君と台湾ちゃんが夜空を見上げています。
「さむいね、でも晴れてよかったわ、新月だし今日は完璧な観測日和ね。」
「ほんとよかったわ、星が掴めそうだもの。」
今日は3人で天体観察する為にニホンちゃんの家のベランダで星空を見上げています。
「晴れているから放射冷却が起きて余計に寒いんですよ。姉さんもタイワンさんも防寒は
大じょぶですか? 簡易懐炉でも持ってこようか?」
「平気よ、ちゃんと対策してるから、ほら!」
ウヨ君を本当の弟の様に思っているタイワンちゃんは、スカートの裾を持ち上げ暖かそうなタイツをウヨ君に見せます。
「解りましたから仕舞ってください。」
ウヨ君は顔を赤らめて視線を逸らします。
タイツだけを見せるつもりがウヨ君には毛糸のパンツまで見えてしまった様です。
(君には懐炉はいらないみたいだね。)

3人が見上げる夜空は満天の星空です。
夜の冷気とあいまって神秘的ですらあります。
そしてその夜空を切り裂くように一筋の光が横切ります。
「流れ星だ!」
「結構長かったわね。」
「あの流れ星になら願いを言えたかもしれない、残念。」
「???なにそれ? お願い?」
「家では流れ星が消えるまでに3回願いを言えたなら、その願いがかなうと言われてるの。」
「へーそうなんだ、ロマンチックだね。」
「タイワンさんならどんな願いをかなえて欲しいですか?」
「そうね〜私なら児童会に加盟できます様に!かな・・・ウヨ君は何を願うの?」
「僕は、強くなりたい!ですね。」
「らしいわね〜。 じゃあニホンちゃんは何?」
「私? 私はご近所が平和で御隣さんが無茶を言う事がない様に、かな。」
「姉さんらしいね。」
「あははは・・それこそ無茶な願いなんじゃない? そんな願いを言われると知ったらお星様がみんな逃げちゃうわよ。」
タイワンちゃんは笑いながらニホンちゃんに抱きつきました。
その時、夜空の一端から複数の星が流れ落ちます。
「うわ〜流星群だ。」
「きれ〜」
「すごい、すごい。」
無数の星が降るように夜空を滑ります。
数分後、静まった夜空を見ながらニホンちゃんは言いました。
「あ〜ん残念!あんまりいっぱいで願い事が言えなかったわ。」
「逆に目標が定ならなかったんだね。」
「すごかったよわよね。でもなんか得した気分。」
夜も深けてきたので今日の観測は終了です。
タイワンちゃんはニホンちゃんの部屋にお泊りする事に成りました。
きっと楽しい話題に花を咲かせているでしょう。

ウヨ君は一人布団に入りましたが、何かが心に引っ掛かって眠くなりません。
(タイワンちゃんが一つ屋根の下にいるので興奮したのかな?)

「今日の流星群は予測された物より凄かったな、姉さんも困っていたっけ。
鰯などの小魚は群れを成す事で外敵に目標を固定させない・・・さっきの流星群も同じ事か、
タイワンさんの言ったが現実に成ったのか? なにを馬鹿な・・・非現実的だな。
さて、明日は3人で登校か、寝坊しないようにしないとな・・・」
無理やり自分を納得させ眠りに付くウヨ君でした。

終 劇

解説 無題だよ。 投稿日: 2006/12/02(土) 00:34:45 ID:9OVuWgg.
ソースは無い。
無理やり付ければ、「冬の夜空の流星群をネタにしました。」
とも言えるだろうが、国際風刺には成っていない。
もう少し落ちを何とかしたいな。

ここに投下しても反応が少ないのが悲しい。
本スレに書きたい・・・

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