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第16話
かなだらま
投稿日: 2006/01/28(土) 14:28:20 ID:ZKc7vgm3
「エコ」
今日は、普段どれだけエコな取り組みをしているかを表彰する式が開かれることになりました。たくさんの生徒達が、底冷えする体育館で三角座りしながら式が始まるのを待っています。
「うううう、寒いよう……ヘーックシュンっ!…ズズズ」
鼻水を啜りながら寒さに震えるニホンちゃんの脇で、ユーロ班の面々はおしゃべりに興じています。
「絶対一番は私だ。我が家のゴミの分別の徹底ぶりにかなう者など…」
「あら、あなたのお宅のお庭って酸化していなくって?」
「そうそう、それに引き替え私の家の庭の手入れの美しさといったら…」
「はいはい!そこおしゃべりしない!式を始めるわよ!」
フラメンコ先生の檄に体育館は静まり、校長先生が壇上に上がります。
「えー、それでは、只今より、環境保護に貢献した、えー、表彰を、…」
「あー、校長の話って長いんだよな」
「ほんとほんと。…ってニュージーの奴寝ちゃったよ」
「ったく…まぁニュージーが表彰されるこたぁねぇから…ヒック」
「えー、それでは、一番は、五年地球組…」
地球組がざわめきます。
「…ニュージー君!」
「ニュウジィィィ?!!」
「…ふにゃ?」
まわりのざわめきに、船漕いでいたニュージー君の鼻提灯が弾けます。
「おい、ニュージー、おまえ一番だぞ」
「え?おいらが?」
ニュージー君は慌てて表彰台に上がって賞状を受けました。
「ふうん…あなたって意外とこういうのに励む方でしたのね…見なおしましたわ」
「ニュージー君、すごーい!」
「いや、ははは…照れるだす…」
「二番、ノーベル君!」
「三番、フィンランさん!」
「まぁあの二人は…」
「やはり、といった感じですわね」
「兄さん…」
「あぁ…上位三番に入れないなんて…」
エコに関しては自信を持っていたアーリア・ゲルマッハ兄妹はすっかり意気消沈…。
そんなこんなで(オイ!)表彰式は進んでいきました。
「えー、94番、チューゴ君!」
「あれ?チューゴの奴いないぞ?」
「あー、チューゴ君なら、『今日はシュンセツパーティがあるから、休むアル』って…」
「アイゴー!なじぇニホンが14番でウリが42番ニカ!ニホンは謝罪と賠(ry」
「はああ…私には関係ないって…」
学校が終わって帰宅途中のニホンちゃんとカンコ君。
「うるさい!ニホンは生意気……」
「?カンコ君、どうしたの?急に黙って…」
「ニホン、あ、あれ……」
「あ…」
ニホンちゃんは中華アパートに目が釘づけになりました。中華アパートの周りには爆竹の屑が山積みになっていたのです…。
解説
かなだらま
投稿日: 2006/01/28(土) 15:24:13 ID:ZKc7vgm3
ソースはこちら↓
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060127id22.htm
>180
修正:
「ニュージー君の鼻提灯を」→「ニュージー君の鼻提灯が」
さらに修正…
>181
「三番、チェ子さん!」を削除
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