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第3話 MA ◆CHINAxNIU2 投稿日: 2006/01/20(金) 20:09:29 ID:xSn0rkOa
『ふくらみ』

「ちょっと大きくなったんじゃない?」
「やだもうやめてようタイワンちゃん」
薄い壁越しに漏れ伝わる桃色吐息。
そして体育のあとのお着替えで廊下に締め出された男の子たちは寒い中で青息吐息。

「朕が、征くアル」
壁に耳あり障子にチューゴあり。
ずいぶんと鼻の下を伸ばして桃源郷に浸っていたチューゴ君は一念発起。
「ちょ、ちょっ待つニダ、チューゴ様」
「止めてくれるな」
カンコ君たちがあわててとめようとしますが、どこから湧き出すのか勇気リンリン、朕は劣等線を越えてみせるとチューゴ君は決意を新たにしました。

「こんなこともあろうかと」
体操着入れから取り出したのは、女の子用の胴衣。
丈長のそれにうんしょうんしょと袖を通して、ちょっと髪をいじればほら、別人に早変わり。
これぞチューゴ君ヨンセンネンの秘法。
「どうアル」
くるりと一回りすればほら、裾が翻って見えそうで見えない。
とたんに男の子たちは拍手喝采を与えました。
「あーもうみんなおまたせ〜ァル」
教室の扉をあけたその中は、ありとあらゆる肌色。しろくろきいろにももいろかっしょくこむぎにくりいむ、そういったもろもろでできた花園。そして目指す獲物は。。。
「ニホンちゃんは着痩せするタイプ、ァルか?」
いままさにスカートを穿かんとするニホンちゃんのその屈んだ姿はブラに包まれた胸の谷間が。
「わたしももっとお胸がおっきくなりたいァル」
はしゃぐチューゴ(♀)君に誰もが注目しています。
「…そんなに見つめられると、てれちゃう」
それでも沈黙。
どうしたアルかとその視線の先を追っていくと、自分の下半身にいきつきました。
それはもう秘宝というべき、

ふくらみ。

それが裾をもちあげて、女の子としてはありえない造形をつくりあげています。
「…ァ、ル」
チューゴ君が踵を返して逃げ帰ろうとすると、女の子たちが悲鳴をあげました。
「「「「「「「「「   ヘ ン タ  ー   イ  !!!!   」」」」」」」」」


どっとはらい

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