連続ドラマ小説「ニホンちゃん」第43話「えご」　作：machina

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第43話 MA ◆CHINAxNIU2 投稿日： 2006/02/17(金) 01:36:39 ID:Cv1P0ehz: 『えご』

「なんだかｸｼﾞﾗの匂いがするZO」
ｱﾒﾘｰ君がﾁｷｭｳの危機を察知。
その視線の向かう先はﾆﾎﾝちゃんでした。
「ﾆﾎﾝちゃぁぁぁあああん」
びくぅう。
ﾆﾎﾝちゃんはそのねっとりとした生暖かい声に鳥肌が立ってしまいました。
あたふたと手にもっていたものを背中に、ｱﾒﾘｰ君に見えないようにします。
「ﾆﾎﾝちゃん、いま隠したものはなに！？」
「な、なんでもないよっ」
「なんでもないなら隠し事はいけないな」
そういって、ﾆﾎﾝちゃんが後ろ手にかくしたものを取り上げてしまいました。
「ｸｼﾞﾗさんのｼﾞｬｰｷｰ！？」
低ｶﾛﾘｰで高ﾀﾝﾊﾟｸでぞぬまっしぐら。
ﾆﾎﾝちゃんにとってｸｼﾞﾗさんのｼﾞｬｰｷｰはﾏｲﾌﾞｰﾑなのです。
「え、ええとね、う、うちのわんこたちには安全なもの食べさせたいから…」
「牛肉も安全だYO」
そして安いしね、とｱﾒﾘｰ君はいいました。
「だって、たくさんあって、ﾓｯﾀｲﾅｶｯﾀﾝﾀﾞﾓﾝ…」
「たくさん買っちゃうからﾀﾞﾒなんだYO」
ﾎﾞｸがいつでも牛肉をたっぷりと食べさせてあげるからね、とﾆﾎﾝちゃんに天使のように微笑みかけるでした。

どっとはらい