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第2317話 U-33 ◆JOCEixq6zU 投稿日: 2005/08/13(土) 10:01:04 ID:g+c7t7dQ
『変人以上』 (2308話『O・E・M! O・E・M!』の続き)
 ニホンちゃんが売り出したノートは大人気で、最初に刷った分は予約だけで売り切れ。矢のような催促に
あわてて大増刷することになりました。
 そこで、タイワンちゃんとまた価格交渉です。でも今度はニホンちゃんはとてもガンコで、話し合いは決裂
してしまいました。

 憤然としてニホンちゃんの家から飛び出してきたタイワンちゃんは、たまたまそこを通りかかったアサヒ
ちゃんに不満をぶちまけました。
「おすしぐらいとってくれるのかと思ったら、出てきたのはジュースだけ。ジュースを二人で飲んで、
なくなったからもうないのって聞いたら、ないと。それで持ってきたのがウーロン茶。出してくれたのは、
ひからびたチーズとサーモンみたいなもの。かんだけど硬くて食べられない。こんな待遇で一時間半もよ。
 これだけオーダー抱えて、在庫空白、これだけは容認できない、やっちゃいけないと。そう言ったら値引き
してくれれば問題ないと。もういっぺんよく考えてみてくれないのと言ったら、変わらないと。もうこう
なると変人以上よね。
 あ、別にけんか別れなんてしないよ。そんなもん、仕方ないじゃない、同じことを繰り返しているだけで。
もうちょっといてもいいと思ったけど、お茶もなくなったし。歯が痛くなるようなこんなもの食べさせされて。
お腹も減ってくるし」

 翌日、アサヒちゃんの新聞に大見出しが踊りました。
「ニホンちゃんは変人以上」
 でも、その記事を読みながらニホンちゃんは怒るでもなく、なんだかニヤニヤしていたのです。

 数日後、ニホンちゃんのお家。なぜかニホンちゃんとタイワンちゃんが仲良く談笑しています。
「タイワンちゃん、この間はご苦労様。おすし用意しといたからね」
「じゃ遠慮なく。しかしニホンちゃんもワルよねえ。8月になるといつもチューゴやカンコがウザいから、
自分はいつまでも『気弱な美少女』じゃないよってさりげなく言うために、あたしをダシに使うんだから」
「そのワルをダシにして、ノートを刷るならタイワンだよと、ちゃっかり宣伝していたあなたも相当なワル
だけどね」
「そりゃ違いない。フフフ」
「ま、お互い様。アハハ」
「アーッハッハッハ」
 二人は、揃って高笑いしました。

解説 U-33 ◆JOCEixq6zU 投稿日: 2005/08/13(土) 10:09:14 ID:g+c7t7dQ
(ソース)
「溜池通信」●かんべえの不規則発言 2005年8月6〜7日
http://tameike.net/comments.htm

議員・選挙板の「小泉運スレ」では、「森だけはヤオ」だそうですw

>>386氏の振ってくれた政局ネタですが、郵政解散そのものは難しかったので
その前段の、小泉・森会談で作ってみました。

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